2024年からNISA制度が拡充され、投資家にとってさらにいい環境が用意されました。
NISAはお得だって聞くけど、なんかよく分からない。
そういう方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
そこで、初心者さんに向けて、
・投資初心者にオススメの投資は?
・投資は怖くないのか?
・投資で資産を増やすってどんな感じ?
みたいな話を、なるべくわかりやすくお話ししたいと思います。
NISAとは?簡単におさらい
簡単に言ってしまうと、利益にかかる税金が免除される制度です。
つまり、NISAの口座内で取引したものは、税金がかからないし、確定申告も不要ということです。
税金の計算とか分からないから不安という方でも、始めやすいですね。
もちろん投資は、奥深いので始めた後でも知識を深めていきましょうね。
ちゃんと勉強していると、高騰や暴落、その他トラブルにも冷静に対応できるようになります。
ちょっとこれから投資を始める方に向けて
すみません。ちょっと脇道に逸れる話なのですが、投資って勉強だけでは理解できないんですよ。
始めるにしてもしっかり勉強してから、っていう慎重派のかたもいらっしゃると思うのです。
でも、実際やってみて、日々の価格の変動に慣れていくことが投資のファーストステップだったりします。
なので過度な期待や、過度な恐怖心はいったん忘れて、少額から投資を体験してみることをオススメします。
初心者にオススメの投資はインデックスファンド
「投資信託」って一度は聞いたことあるでしょうか?
「株式」よりなんだか難しい感じしますよね。
簡単に言ってしまうと、「投資信託」は「株式」や「債券」を詰め合わせた商品です。
その投資信託の中でも、「日経平均」とかの指数に連動するような運用を目指す商品のことを「インデックスファンド」といいます。
つまり、良い時も悪い時もだいたい平均的な感じになるってことです。
「平均の指数」というと、あまり良くないように感じるかもしれません。
ただ、15年以上の長期で見ると、おおむね右肩上がりになっているというところに、インデックスファンドの再現性の高さがあるのです。
ただここで、「株式」や「債券」の説明から始めると、結構複雑な話になってしまいます。
そこで、いきなりなんですが、インデックスファンドの個別の商品を例にとって説明します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)という商品の中身を見ていきましょう。
あまり細かすぎると、迷子になってしまうと思うので、どういう商品なのかざっくり簡単に見ていきましょう。
・MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックスに連動する投資成果をめざして運用。
・投資先は47カ国(先進国23カ国、新興国24カ国)の中から約3000銘柄の株式で構成。
・国数でいうと全197カ国中47カ国だけど、経済規模上位の国をピックアップしていて、全世界市場の時価総額の85%をカバーしてる。
・構成比率は時価総額で決まっていて、アメリカが約60%占めている。
(*2024年1月現在)
中身の考察はとりあえず置いといて、なんとなく「コンセプトにそって詰め合わせた商品」みたいなイメージが持てたでしょうか?
なんとなく「全世界株式の縮図をパッケージした」みたいな商品です。
インデックスファンドを積み立ててみよう
「いつ買えばいいかわからない」というのが、投資の難しさの原因のひとつです。
つまり言い換えると、「この先株価が上がるか下がるかわからない」ということです。
これ実は誰もわかっていません。
投資信託は「いつ買うか?」を考えなくていい
「いつ買えばいいかわからない」としたら、投資家は何を考えればいいのか?
答えは「分散」です。
ざっくり言うと、「複数の銘柄」に「複数のタイミング」で投資するのです。
「インデックスファンドを積み立てる」とは、この分散を、投資家自身が考えなくても自動的にやってくれる仕組みをつくることです。
やることは簡単です。
①NISA口座をつくる
②NISA口座で特定のファンドを毎月積み立てる設定をする
これだけです。
これでとりあえず、その時々の値動きを体験してみてください。
投資経験としてやってみたいというかたは、月100円からでもスタートできるので、無理のない金額から始めてみてください。
どれだけ儲かるの?
上記のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の場合、年平均の利回りは5〜7%程度だと言われています。
毎年必ずその利益が出る、という意味ではありません。長期投資した上で、年平均にするとそれくらいは期待できるという意味です。
毎月の投資額と期待利回りで、資産運用シミュレーションできますので、確認してみてはいかがでしょうか。
インデックスファンドの選び方
インデックスファンドの選び方において、最も重要なのが「信託報酬(手数料)」です。
例えば優良なインデックスファンドの期待利回りが「5〜7%」だったとして、手数料が「1%」だったとしたら、この「1%」がいかに大きい数字かイメージできると思います。
例に挙げるのもしつこいようですが「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の信託報酬は「0.05775%」です。
2024年現在において、インデックスファンドの信託報酬の安値水準は「0.1%以下」だという感覚は持っていていいと思います。
以下サイトで、インデックスファンドの検索ができます。
「ETF・DC専用・SMA専用を除く全ファンド」「インデックスファンドのみ」「償還までの期間:20年以上」で検索すると良いと思います。
その上で、「信託報酬等」を低いものから並び替えて、「純資産額」の多いものを見ていくと、いま人気の手数料の安いファンドがピックアップできると思います。
まとめ
これから投資を始める方にとっては、ちょっと難しい内容でしたでしょうか?
実際のところ、投資初心者の友達にすすめるなら、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を毎月数千円積み立ててみたらどう?
と、いろいろ端折って話し始めてしまうところです。
数千ある投資信託のなかで、実際に長期で保有するにあたいするものは少数です。
私なりに、そこに至るまでの考え方を、なるべく噛み砕いて話してみました。
なにはともあれ、皆さんの投資のきっかけになれば幸いです。